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ONELIFE #38 – Japanese

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Land Rover’s Onelife magazine showcases stories from around the world that celebrate inner strength and the drive to go Above and Beyond. New perspectives meet old traditions - these contrasts unite in the latest issue of ONELIFE. Together with Landrover we travelled around the globe. From the high-tech city of Shenzhen in China to the carnival subculture in Brazil to Wuppertal. We got to know one of the oldest space travelers, technology visionaries and watch lovers, just as the new Range Rover Evoque. An exciting journey through the world of yesterday, today and tomorrow.

TRAVEL 街 の 反 対

TRAVEL 街 の 反 対 側 に、 深 センオープンイノベーション・ラボがある。 「 双 方 にとって 冒 険 ですよ。 私 たちは 深 センのデザイン 協 会 、 街 の 作 り 手 である 小 規 模 事 業 者 と 工 業 デザイン 企 業 をつなぐ 場 だ。「ファブラボとして 創 業 しました」とプロジェクトコーディ ネーターのセス・リーが 説 明 する。ファブラボは 米 国 で 始 まっ た 構 想 で、 個 人 が 製 品 の 作 り 方 を 理 解 できるよう、プロジェク トマネジメント、ウェブサイトのデザイン、ハードウェアのデザ インといった 基 本 をすべて 提 供 する 場 である。「 誰 もが 自 分 のア イデアから 試 作 品 を 作 れるよう 工 作 機 械 を 提 供 しています。 参 加 に 条 件 はなく、ワークショップや 講 座 も 開 催 しています。 作 り 手 はここに 来 て、ほかの 人 と 気 軽 に 話 し 合 えるのです」。 こうしたアイデア 交 流 は 深 センの 至 るところで 起 きている。 近 くの 充 電 スタンドに 駐 車 して、あらかじめ 室 内 を 適 温 に 保 って おいたレンジローバー スポーツに 乗 り 込 み、この 街 の 最 初 の 港 地 域 である 蛇 口 へ 向 かう。 目 的 地 はデザ イン・ソサエティだ。 副 館 長 のロン・ジャオが 説 明 する。「 当 テ クノロジー 分 野 の 企 業 や 学 校 を 紹 介 しました。V& A からは 彼 らが 実 施 している『ラピッド・レスポンス・コレクティング』プ ロジェクトなどのアイデアを 教 えてもらいました。このプロジェ クトは 地 域 社 会 を 中 心 に 据 えていて、 一 般 の 人 から 自 分 たちの 地 域 社 会 の 象 徴 と 感 じるものを 寄 贈 してもらう、という 取 り 組 みです。その 結 果 、 今 では 深 センの 学 校 の 制 服 が V&Aの 常 設 コレクションに 入 っています」とロン。 デザイン・ソサエティが 入 っている 建 物 でさえ、 深 セン 市 民 と の 関 わりを 重 視 して 設 計 されている。ロンが 説 明 する。「 完 全 に 開 かれた 建 物 で、 館 内 から 外 へスムーズに 移 動 できます。 屋 上 庭 園 は 階 段 で 周 囲 の 公 園 とつながっています。 私 たちはこの 土 地 全 体 を 公 共 のものに 戻 したのです」。 「 公 共 に 戻 す」と 言 う 意 識 は 文 化 の 面 でも 感 じられる。 一 番 最 近 の 展 示 は「 工 芸 :ザ・リセット」と 題 され、 伝 統 的 な 施 設 の 中 国 語 の 名 前 を 英 語 に 訳 すと、 実 アイデア 交 流 は 中 国 の 紙 工 芸 、 家 具 、 陶 芸 を 称 えるもの はデザイン・ソサエティではなくデザイ だった。だがその 称 賛 は、21 世 紀 にふ 深 センの 至 るところで ン・インターコネクテッドです。 世 界 や 地 さわしい 中 国 のこの 都 市 のためであり、 域 社 会 への 架 け 橋 、この 街 の 作 り 手 と 工 起 き、 芸 術 と 革 新 の まさにこの 街 でなされているのだ。 業 デザイン 企 業 とをつなぐ 架 け 橋 になる 杭 州 市 を 拠 点 にする3 人 組 のデザイナー 融 合 がこの 街 に というビジョンを 反 映 しています」。 集 団 、PINWUの 一 人 、ヨバナ・ボグダノ 8 年 前 、 大 企 業 である 招 商 局 集 団 (China Merchants Group)が、プリ ツカー 賞 を 受 賞 している 日 本 人 建 築 家 の 槇 文 彦 に、 蛇 口 港 エリアの 文 化 の 中 心 と 浸 透 しつつある。 ビ ッ チ は 語 る 。「 変 化 の ス ピ ー ド が 速 い 現 代 の 都 市 では、 工 芸 がいまだかつてない ほど 重 要 な 意 味 を 持 っています。さまざま な 形 で、 工 芸 は 建 築 、デザイン、ライフ なる 建 物 の 設 計 を 依 頼 。2017 年 12 月 に 開 業 した。 ロンが 続 ける。「 蛇 口 は、 一 連 の 改 革 開 放 が 始 まった 特 別 な 場 所 です。 深 センに、 試 験 となる 場 所 を 提 供 したんです」。 当 時 、 招 商 局 集 団 は 外 の 世 界 につながるための 港 をつくることから 始 めた。そして 今 、デザイン・ソサエティによって 彼 らは 再 び 世 界 的 な 結 びつきを 構 想 している。 「『 中 国 製 造 (メイド・イン・チャイナ)』から『 中 国 創 造 (ク リエイテッド・イン・チャイナ)』へと 変 化 が 起 きています。 深 センは2008 年 、 中 国 で 初 めて 国 連 教 育 科 学 文 化 機 関 (ユ ネスコ)にデザイン 都 市 として 認 定 されました。 私 たちはこれ を 足 がかりとして 欧 州 の 国 立 博 物 館 を 中 国 にもたらすという 最 初 のイニシアチブに 着 手 しました」。その 結 果 、ロンドンのヴィ クトリア・アンド・アルバート 博 物 館 (V& A)と 提 携 し、デザイ ン・ソサエティでの 常 設 展 「V&A ギャラリー」をはじめ、さま ざまな 構 想 を 共 有 することになった。 スタイル、 食 に 影 響 を 与 えているのです」。 展 示 には、PINWU の 代 表 的 な 作 品 であるエルメスのための 紙 製 椅 子 もみられる。 こういった 芸 術 と 革 新 の 融 合 が、 今 この 街 に 浸 透 しつつある。 近 くのアートロン・アートセンターでは、 中 国 の 著 名 な 火 薬 アー ティストである 蔡 國 強 によるインスタレーションが、 世 界 最 大 の 書 籍 の 壁 を 背 景 に 展 示 されている。この 壁 は 高 さ30メートル、 幅 50メートルに 広 がる 書 棚 で 芸 術 史 の 関 連 書 籍 が 並 び、 来 館 者 が 閲 覧 できる 図 書 館 になっている。 深 センは 今 、テクノロジー、 都 市 文 化 、 持 続 可 能 な 未 来 の ニーズに 対 して 創 造 的 な 答 えを 生 み 出 しながら、 世 界 における 自 らの 新 しい 役 割 を 形 作 っている。どんな 方 向 に 進 むのであれ、 深 センが 決 してとらない 選 択 肢 がある。それは、 立 ち 止 まるこ とだ。 道 を 開 くのはいつも 前 進 する 人 であり、そのような 挑 戦 者 によって 未 来 は 形 成 される。そしてもし 深 センのスピードで 進 むなら、 自 ずと 先 頭 に 立 つことになるだろう。 ロン・ジャオ( 上 ) 曰 く、 デザイン・ソサエティは より 広 い 世 界 へ 文 化 的 な 架 け 橋 を 築 いている。 右 :アートロン・ アートセンターの 記 念 碑 的 な 書 籍 の 壁 。 56

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